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家族って何だろう?


穏やかな日々を送るためのひとり言
by kirara_sarara
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ちびと言う存在

これは、きっと神様からのおくりもの。


親に反対されたからって、だーりんの押しは変わりなかった。
「結婚と言う形を取らなくてもずっと側にいたい」そう言っては夜中、子ども達が寝静まってから車を飛ばして会いに来てくれた。 仕方ない弟、そのうち新しい出会いがあって私の前からいなくなってくれれば・・・そう思いながら会ううちに付き合いは形を変えていったのだ。

私が娘達を授かるには二度とも不妊治療に通い、やっとの思いで待ち望んだ出産を果たした。 だから、最初の時にはそんな関係になっても絶対妊娠しないと言う、今にして思えば不確かな自信があった。 いやでも、周りへの影響を考えた時、それではいけないよね。万が一でも妊娠なんて事になったらと話し合った時にはすでにちびがお腹に宿っていたのだった。

随分悩んだ。 ふたりで何度も何度も話し合った。 できればこのままの生活を続けたい。 周りの人を悲しませたくない、そう思って話し合った。

堕ろすなら別れよう。 そう決めていた。 「この子の事より、今いる二人を第一に考えれば良い」だーりんは そう言ってくれた。 そんなだーりんだからこそ、子ども達に話して一緒に考えてもらう事にした。
長女は相当悩んだようだった。 最終的には命の尊さに納得してくれた様だった。 次女は単純にお姉ちゃんになれると喜んだ。

そして、親。
だーりんの両親はこの「ちびの命」を喜んで迎え入れてくれたと言う。
一番、反対されたのは私の方の親だった。 二人の娘達の事を第一に考えるべきだと、それでも結婚するのなら もう二度と実家には帰ってくるな。 そう言われたのは かなりきつかった。

今ではどちらの親も仲良く交際してくれているし、娘達が幸せそうにしている事で私の断絶も解除され普通に行き来しているのだが、その頃は本当に親不孝の私達だったと思っている。


ちびと言う存在。
これが無かったら私達は一生結婚する事は無かっただろうし、今ごろは別の人生を歩んでいたに違いないと思う。 不妊治療に通わなきゃ子どもに恵まれなかった私がちびの時には・・・と思うと、余程相性が良かったのだろうと笑っちゃうのだが(^^;   
でも、あれはきっと神様が後押しをしてくれたんだってそう思って決断したんだったな。と思い出したりする。

どんなに付き合いが長くなろうと私の妊娠がなかったら結婚は絶対しなかったと思う。
自分は自分の子どもを抱いていながら、だーりんには一度も自分の子どもを抱かせてあげられないのはかわいそうだと負い目みたいなものを感じていたから。 100歩譲って、本人は自分の意志でそう言う人生を選んだとしても、だーりんの両親の事を考えると、子どもを産んでくれる可能性のある人と普通の結婚をして欲しいとそれまでずっとだーりんを説得してたのだから。。

相手が初婚で良かったじゃんとよく人には言われたけれど、初婚だったからこその負い目や悩みが当時はあった。 だから私の中ではあの頃は出来ちゃった婚しか結婚に踏み切れる方法は無かったのだろうと今でも思っているのだ。
by kirara_sarara | 2005-07-17 12:28 | ステップだから考える事